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とびとび日記 2023年 12月 2024年 1月

12月29日


お笑い番組を観て楽しむこと、「ガザのことを思うと笑ってはいられない」と思う気持ち、どちらも悪いことでもないし間違ったことでもない。東日本大震災のとき、ラジオから聴こえてきた永六輔さんの笑い声を思い出す。



1月10日


冬の朝にキンキンに冷えたMacBookを抱えて台所へ降り、小豆を煮ながら作業。


昨日は震災があった北陸、認知症や自閉症の方の避難やケアについての記事を読んだ。神戸、東北、熊本、北海道、たくさんの災害を見てきたけれど、そこに自分の思いが至ったのがほぼ初めてだということに衝撃を受けている。ちいさなこどもとの生活で日常のさまざまな困難を体感した後では、こども連れの避難はさぞ大変だろうと心を寄せることができたけど、個人の知識量なぞではまだ、まだ気づかなかったこと、気づいていないことがたくさんある。大切なのは集合知だと思う。あっちの人、こっち側、と分断して諍うのを目にするのがつらい。


小豆を茹でこぼしてもう一度火にかける。

ちょっと読みたいものがあってThreads(スレッズ)に登録してアカウントを持ってみたものの、投稿する気にはなれず、たまに川の流れを見に行くのみ。TwitterやInstagramの自分の過去投稿を遡って読んでいくと、自分が書いたものながら、こんなことを言ってたのか、と驚くことも多い。今はそうは思わないものや、同意はするけど今ならこういう表現はしないな、と思うものも。全部を否定する訳ではないけど、もしも自分に何かあったときに昔の投稿を引用して「こういう人だった」と括られちゃったらやだなぁ、と思う。そのときはそうだったけど、今は違うことってたくさんある。すべてのものごとはどんどん変わる。「ブレない」はいい言葉だと感じない。こんなにも激動で激震の時代に、ブレないものの方が怖い気がする。


小豆の鍋に水を差す。


このブログは自分の書いたものをビンに入れて池にぽちゃんと投げ込むような感覚。SNSのタイムラインのように流れても行かないしたくさんの人の目にも触れないけど、たまに来て自分で拾って「はぁ、こんなことを考えてたのか」と読んで、また池に戻していく感じ。それでちょうどいいように、今は思っている。今は。




1月13日 「れもん喫茶と2人展」まであと6日。搬入前に発送もあるから作業できるのはあと3日。 出店者紹介でさらりと「布作家」、「東京と札幌の2拠点で」と書いてもらってたことに気づいて、あーーー、それでいいのか、と。てぬぐいも風呂敷もなかなか全力疾走できない状況が続き、創作活動はどちらかに絞ったほうがいいのだろうかと迷うなかで繕いものにニーズが集まり、ますます自分のなかでは混迷を深めていたのだけど、ひっくるめて「布作家」でいいんだ、と。東京と札幌との反復横跳びで息を切らせつつ、「どっちが軸足なんだ!」と頭を抱えてもいたけど、「2拠点」でいい。なんもおかしいとこはない。 年齢や家族のケアなどで年々時間が限られていくなかで、絞っていかなきゃ、決めていかなきゃというのも確かなんだけど、そうすることに意識が縛られてても仕方がない。自然に手を動かし続けていけたらと思いました。

展示がんばろ…。

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