12月8日
数日前からちょっとづつ読み始めた『ちいかわ』に、中学生のときに出会った『ぼのぼの』と通じるものを感じて、でもそれがうまく言葉にならない。ちいかわはすぐ泣く。ぼのぼのもそう。ちいかわの心が満ち足りるとほっとする。ぼのぼのもそう。周囲に、しょうもないのに芯もあり、「いいな、こうありたい」とちょっと思ってしまうような大人がいるところとか。ちいかわだと栗まんじゅうかな。ぼのぼのだとアライグマくんのお父さんをはじめ、結構いる。
漫画の話を続けてしまうと、今、週刊少年ジャンプで連載中の『暗号学園のいろは』に毎回痺れつつ、その話ができる人が周囲におらず悔しい。今、この時代に、この局面で、このテーマで描くこと、主人公にあの台詞を言わせることの凄さ。とりあえずアンケートハガキで作者に伝えるしかないか。先週のタイトル「それでも世界は(戦争で)回っている」には胸の内で泣いてしまった。エンタメという剣で戦っている人たち。
そういえば、子が出しっぱなしだった単行本を片付けつつふと読み返した『HUNTER×HUNTER』、ものすごく序盤の段階ですでに旅団が欲していたあのアイテムが登場していて、冨樫先生…最初からこの構想あったんですか…と天を仰いでしまった。
12月某日
展示会まで日も時間もなくて、いっそ手縫いではなくミシンで縫ってもいいのかな、と思いながら台所で湯を沸かして淹れた南インドのコーヒー。温めた豆乳を注いで飲むところを、余裕がなく、「ええい、大して変わらないだろう」と冷たいままの豆乳を注いで飲んだら驚くほどいつもの美味しさから遠ざかって、「ああ、こういうことだ。手縫いがいいんだ」と思い直すなど。
12月25日
今年驚いたことのひとつが、こどもと何気なく見ていたお笑い番組でネタの一つがツボにハマって大笑いしながら「わあ! 笑ってるぞ!」と自分にびっくりした瞬間があったこと。あまりにも笑いから遠ざかった生活を送っていることに気づいて愕然とした。ので、昨日は自宅で作業をしながらM-1を観てた。伊集院さんの「ラジオと」のレポーターとしての顔しか知らなかったヤーレンズの勇姿を見られて嬉しい、というかなんだあの人たち。ちらし寿司のフリがサブスク(北島三郎演歌スクール)を経て活きてくるとこ、すごかったなぁ。「ね、街で鼓笛隊やろッ」が好き。
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